Riske's blog

ただの日記です。

最近の読書事情〜何故か少女漫画論。

ども、りすけデス。

大きな台風が近づいてきてるのを、この身体はしっかりと察知しているようで(別名:低気圧ガール←←誰が”ガール”やねん!というツッコミは受け付けません)絶不調継続ちう。

さてさて、そんな感じなので
ここんとこ頑張ってきている仕事にもなかなか身が入らない。

やろうかな、と画面を開くが集中出来ずに頓挫する…
というのをここ数日繰り返している。
(集中出来ないのではあちこち痛いからである)

なので仕方なく横になりながら本を読むことにした。

本と言っても最近はめっきり文芸書などは読まなくなってしまった。

ちなみに。最近買ったのは

 

『現代広告の心理技術101』

だとか、

 

 

…こんなんだとか。

すっかり広告屋さんの勉強中です(笑)。

でもたまには息抜きしないとアタマから湯気出しちゃう。

そんな私が手にしたのは…
昔から好きだった漫画家さんなんだけど、
どうもタイトルだけで

「どうなんだろう…?」

と今まで手にしなかった本。

しかしながら評価は上々で、というか
むしろ彼女の代表作に挙げられてるんじゃないか、という…。

 

それがこれ。
川原由美子さんの(あえて「先生」とは書かないw)
観用少女〜プランツドール」シリーズ。

 

 

読み始めから、私はすっかり後悔してしまった。

何故今までこれを読まずに来てしまったんだろーか、と(笑)。

川原さんの漫画は「すくらんぶるゲーム」とか
「前略・ミルクハウス」あたりから読んでると思うけど、
この方はヒトのココロの機微を描くのが本当に巧い。

昔は日常、ありふれたような設定でストーリーを進めてたと思うが、
気づくとちょっと変わった世界観を持ち始めて、
今ではそれがすっかり川原ワールドになっているような気がする。

 

〜〜余談。

少女漫画家の川原さんというと
川原泉さんも超有名で私も大好きだけど、
こちらの川原さんも大好きなのだ。

〜〜閑話休題

 

今のスタイルが確立されたのは
ペーパームーンにおやすみ」
あたりからなんだろうか。

 

 

…いーかげんここらへんでお気づきでしょーが。

はい、コッテコテの少女漫画です(笑)。
私はこんなカオして(どんな顔だ)少女漫画マニアなんですっ!

しかし。恋愛色の薄い漫画が好きです。←ココ、難しい。

ペーパームーンにおやすみ」は基本恋愛モノなんだろうけど、
なかなか深いモノがあって何度も読み返したくなる逸品。

そして今、すっかりハマってしまった
観用少女〜プランツドール」
に至っては、ファンタジーというカテゴリーに入るのかもしれないけど、
なかなかどーしてSFの要素も十分にあるんではないかと思う次第。

昨日、NHKで1964年に創刊された2大雑誌の話をしていて(「平凡パンチ」と「ガロ」)
ガロに寄稿していた大御所漫画家様たちの話もしてたけど、
こういう時は大抵、女流漫画家さんの名前は出てこない。

確かにまだ時代は女流漫画家さんを(ほとんど)生み出してはいないけれど、今でも少女漫画家の方々を大々的に取り上げることは少ないような気がする。

 

天才、と呼ばれる漫画家の筆頭に挙げられるのは
必ずと言っていいほど男性漫画家だし(手塚治虫氏を始めとして)
確かに社会派漫画を描いているのはほとんどが男性漫画家だと思う。

でも、だからと言って女流漫画家、特に少女漫画家の方々の作品が劣っているのか、というとまったくそうではないと言いたい。

 

私は個人的に、萩尾望都さん・大島弓子さんは天才だと思っているし、
池田理代子さん・美内すずえさん・青池保子さん・大和和紀さん等もだけど)今日書いた川原由美子さんも川原泉さんも非常に優れた創作家だと思っている。

毎年ノーベル文学賞を取るんじゃないか、と騒がれている某作家氏の作品は申し訳ないがまったく理解出来ない感性の持ち主なので、私が言っていることはかなりのマイノリティーなのかもしれないが(笑)。

 

いわゆる文学作品だけが文学なのか、というと
私は違うと思う。

歌の歌詩も文学だし、
漫画として書かれているストーリーも文学だ。

 

それに漫画は絵まで描かなくてはいけない。
美術的要素も含まれている。

 

いい大人が漫画なんか読んでるんじゃないよ、と思っている方々。

優れた漫画を読んでからでも同じことが言えるのか問いたい。

 

文字だけで書かれている文学作品と、
素晴らしい絵と物語で綴られている漫画作品。

 

漫画、というだけでくだらないモノだと決めつけるのは
あまりにも愚かだということを知らないことこそ、
大人げないし、面白くない人生だと私は思う。

 

私は結構物知りな方だが、
大抵のことは漫画から学んできたと言っても過言ではない。
(自分自身の人生本編でも相当学ばされたけど…_| ̄|○ il||li)

 

いろいろな本が数えきれないほど書店には並んでいるが。
学べる本に巡り会える確率はそんなに低くはない。

要は今の自分がどんな本を必要としているか、知ること。

それさえ知っていれば、必ず良書に巡り会える。
少なくとも私はそうやって大事な本と出逢ってきたからそう言える。

「気が合う・合わない」もヒトと同じで、本とも相性があったりするからいろいろ試してみるのも悪くない。

 

明日・明後日は台風接近で雨になるようだし、この際、気の合う友(本)を探して付き合ってみるのもいいのでは?